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身も蓋もないこと書きます

戦後からネット登場までの中間で『パソコン苦手』なのが主なテレビ世代ですが、
上の世代からも下の世代からも『テレビくだらない』と言われてるのは面白い現象。
ネットという存在は物理・情報の違いこそあれ古い『ご近所づきあい』と共通した性質を持つ。
それは良く言えば『口コミ』であり、悪く言えば『流言』の危険性が再び強い暴力を持ちつつある。

過去にテレビがセンセーショナルを優先するあまり事実を湾曲した例は枚挙にいとまがなく
『マスゴミが偏向報道している』という現象は確かに存在しているだろうけど、
逆にそれを証明したいが為に様々な論点で発信されている諸記事から一部だけ槍玉に挙げたり
口コミから、発信元が不明瞭だったり裏付けが取れていないままの情報を広めるのはどうなの。

自分の主張と符合するネタだからといって反射的に飛びついて取り上げる手法って、
自らが日々『マスゴミ』と揶揄している大マスコミのやり口とどう違うんだろう。

大多数に向けて整理された情報(一定の信頼性があるが発信側の思惑が多分に含まれる)
口コミによる生の声による情報(そこには現場の真実があるが時に嘘や流言も含む珠玉混合)
ネット世代はこの両方を送受信し自ら考えて行動できる恵まれた環境にあるにも関わらず
両者を相対関係に設定してどちらかに偏った思考しか選ばないのは非常に勿体無いと思う。

いかに個人のチラ裏であっても情報を発信する段では(引用含め)一定の責を負うべきだ。
我ながら面倒くさいこと言ってると思うけど、大事なことだと思うんです。

(追記)『珠玉』じゃなくて『玉石』ですね。何事もなかったように修正するのもフェアじゃないので本文はこのままで