デジクルセオンライン

昨日、単なる愚痴で書いたプルタブ回収の件ですが、
改めて調べ直すとけっこう根の深い問題のようで、
都市伝説・流言の伝播とか、善意の暴走とか、
本気で取り組んだら新書一冊くらい出せそうなテーマのようです。

本題に入る前に、昨日の記事で勘違いがありました。
プルタブの話では交換されるのは『車椅子』ですが、
ペットボトルの蓋は『発展途上国の子供達に打つワクチン』です。
このワクチンという品目が後々重要になってきます。

結論から言うと、プルタブを集めて車椅子が買えるのは『本当』でした。
ただ…本当ならいいってもんじゃネーヨというか色々問題があります。

この話題については兼ねてから胡散臭さを感じていた人が多く、
まとめサイトが複数あるほどです。
というか『プルタブ　車椅子』で検索すると上位数件がまとめサイトです。
なので詳細はそちらをお読みくださいということです。

要点を挙げると
・やはり、取れないように工夫したプルタブをわざわざ取るのは間違ってる
・やはり、缶全体を集めたほうが効率も換金率も良い
・そもそも『プルタブが車椅子になる』という話自体がガセネタ

現在、プルタブを換金・車椅子を購入する団体は実在しますが、
その発足理由は『集まったプルタブを車椅子に変える人が居なくて困る』
というニーズを受けての『嘘から出た誠』のとほほな存在らしいです。誠氏ね。
一部の業者や自治体は『プルタブは取らず缶の回収を！』と呼びかけてます。

運動の源流はやはり『取れるプルタブ』の時代のもので、
『当時は』美化活動のついでに福祉にも役立ったという有用な事例でした。
しかし実体を失った今でもこれを試みようとする学校や労組が後を絶たず、
先述の検索でヒットしたまとめサイトの下にそんな協賛団体が並ぶ悲劇よ。

…しかもこいつら100％善意だから下手にツッコめないというタチの悪さ。
爆発しろ。