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私はシスターサツキ...3

ごきげんよう。聖クランベル学園・理事の岩槻です。

学園の3学期は年明けの入学試験に始まり、
卒業式、謝恩会、新入生の入学準備…と、
怒涛の速さで進んで参ります。

わたくしほどの年寄りにもなりますとね、
去る12月に行われた文化会のクリスマスオペラ発表会すら、
つい昨日の事の様に感じるのですよ。

…昔話ついでに、聞いていただけるかしら?

わたくしが聖クランベル学園の教師として赴任したのは、
もう50年近くも前のことになります。
学園の経営が、仕えた教会の系列だったことが縁でした。

正直申しますとね、始めは学園の教師が嫌で仕方なかったのよ。

だって…聖クランベル学園は伝統のある"男子校"だったのですよ?
その頃のわたくしは若い男性と手も繋いだことがなくて…。
むしろ男性が恐ろしかったくらいです。

…でもね、そんな不安もすぐに消し飛んでしまったのよ。
だって学園の生徒達ときたら、
見た目は立派な男性でも、中身は全く子供なんですもの!

そのうちわたくしには、密かな楽しみができました。

例えば生徒に、とても仲の良い二人組がいるとします。
その子達は何をするにも一緒で、肩を組んだり、本当に仲良しで。
それで考えるんです。どうして仲がいいの?ひょっとして恋?とか。

そういう目で見てみると、生徒達の行動がおかしくおかしくて!

…先日、若い頃のそんな遊びを生徒に話したら、
『シスター…それって"フジョシ"のハシリだぜーッ!!』と言われました。
失礼でしょう?…わたくしは生まれもっての"婦女子"、なのよ?

まぁ…そんな風に構ってくれる、
孫のような生徒達に囲まれて…わたくしは幸せ者です。
それでは、ごきげんよう。